【サッカーの対中国戦は、ちょっとひどいものだった】

 久しぶりに、サッカー日本代表の中国戦を地上波で見たが、ひっどいものだった。得点以前に、シュートが満足に打てない。バイタルエリアに球が供給できない。せっかくFWを3枚も前に置いているのに、楔となるFWへの縦パスが通らないし、両サイドはドリブルで抜けないので、ショートパスで繋ぐしかなく、センタリングを上げるまでに手数と時間がかかりすぎる。体格で負けているので、浮き球で競り勝てない。走るサッカーというけど、単に走力だけなら、中国の方が上回っていたのはちょっとショックだった。
岡田監督は、守備の安定を評価したそうだが、PKを献上してるのに、どう安定してるのだろうか?
今日の布陣を見れば、前線に小粒のFWを3枚置いて、楔にし、日本が圧倒的に優勢が予想される中盤から、低くて速いパスを大量供給して、相手のDFをズタズタにする戦術だったはずだ(楔の役が岡崎に向いているかどうかは別にしても、だ)。小粒なFWが大柄な相手DFを振り切るには、手数の少ない速い攻めが必要なのに、球回しに人数をかけすぎで、バイタルエリアで数的優位が作れていない。FWが3人もいるのに、前で数的劣位というのは、相手に戻る時間があるということだ。「時間をかけて、細かく繋いでサイド」という約束事でも、あるのだろうか? 

今日は、日本から見て、中盤とコーナーフラッグの近辺で球をキープして、人数と手数をかけて細かいパスをつなぎ、そして時たまカウンターを食らうだけの試合だった。

 でもこれは、4年前のチームから、中村俊や中田英の「キラーパス」を抜いた姿、…なのかも知れませんね。

 中国サッカー界は、八百長だとか、賭博だとか、ダーティーな殺人ファウルだとかの話ばかり聞くので、すっかり格下だと思っていたが、今日はホームで1-2で負けても全然おかしくなかったし、4年後は中国に負けそうだ。こんなことを言うと、なんか、セルジオ越後みたいだが、今日は(もう昨日か)そのくらいひどい試合だった。普段、サッカーは見ないが、もうW杯は絶望的な気分であります。