【英語:単語帳の限界について】

オンライン辞書weblioが、単語帳機能の新規テストユーザーを募集したので、早速登録する。語彙力の測定テストを受けると、ほぼ自動で、ミスした単語を単語帳に貯めこむことができる。1日1回3分のテストを受ければ、週に数十個くらいのペースで、知らない単語を蓄積することが可能になるだろう。これを定期的に反復すれば、「この単語は見かけたことも無いぞ」という感覚はなくなるだろうと期待している。

しかし、私は、英単語を単語テストと単語帳だけで覚えることには限界があると考えている。単語帳では、英単語と知り合いにはなれても、体の一部には決してならない。その主な理由としては

(1)英単語は日本語単語と違い、文の中の配置が意味の一部(というか大半)であり、単語単体では品詞すら確定しない
(2)英語は単語ごとに、当てはまる文法ルールが、極端に異なっている(特に動詞がひどい)
(3)単語に付随するイメージ(良い、悪い、楽しい、苦しい)や前提(宗教的背景や歴史)が、日本語と英語では違う
(4)英単語の方が、日本語単語よりも、指し示す領域が広い。

というわけで、単語帳では単語はマスター出来ない。本当は、長々と具体例を挙げるつもりで書いてみたんだが、書き切れない。その筋の人にまかせようと思うのだが、英語の学習本があまり強調しないのは(2)だと思う。

私が強調しておきたいのは、英語は、単語ごとに使えるルールが違う点だ。英文法の難しさは、ルール自体の難しさよりも、どのルールがどの単語に当てはまるかは、不規則になっている点にある。自動詞だけの単語もあれば(例えばrise)、他動詞だけの単語もあり(例えばraise)、自動詞と他動詞が同一綴りの単語もある(例えばdrop)。dropは名詞もdropであってdropmentではない。backなどは、単語一つで品詞が5つもある(名詞、副詞、形容詞、自動詞、他動詞)。自動詞と他動詞で同じ意味の単語もあれば、違う意味の場合もある。くっついてくる前置詞も動詞ごとに、あるいは名詞ごとに異なっていて、知らないで文法的知識を元に日本人が推測することは、ほぼ不可能だ。

そして、それらの文法的な識別を、無意識でこなさなければならない。単語を「知っている」とはそういう状態だ。

結局は、英単語は、大量の例文を大量に反復するしかない。英語はそういう具体的な用例が、文法に優先する言語なんだと、腹をくくることが大事なのだろう(例文と言えば、私は無料だった頃のiknowを重宝したが、世間ではDUOを使う人が多いようだ。私は5年以上前にDUOで挫折したことがある。その理由は…話が飛んですみません)。

さて、話を戻すと、単語帳には限界がある。もちろん、単語の5択ゲームなど、確認以上の意味は無い。

ではなぜ、今回私が、割と腰を据えて、weblioの単語帳機能を使う気になったのか?重要視した順に
(1)辞書が読みやすい(太字フォントの使い方など)。
(2)英英辞典の和訳がある(語の雰囲気や由緒が、つかみやすい)。
(3)例文が多い。
(4)反応速度もまずまず。(速度的には紙辞書には戻れませんね)
(5)割と丸暗記でも済むような、使用頻度の少ない単語を覚えてみる気になった

反応速度では、NEVERが最速だし、語の解説ではCaimbridgeの方が詳しい。一画面の中の情報量は、exciteが割と紙辞書に近い。だが、weblioはそれらを上回る読みやすさがある。フォントの大きさ、太さ、濃さ、配置が液晶画面に最適化されていて、紙の辞書以上に読みやすい。
一時期、割と真面目にCaimbridgeを使っていたが、実に読みにくくて反復するのがツラかった。私が実力不足なのだろう。簡単な英英辞典の和訳があるのは、助かりますね。

これで、5択ゲーム(未知単語発掘)と単語帳(一覧)と辞書(例文反復)を周回する学習ルートが構築出来れば、少しは実力の足しになるのではないかと思います。weblioに意見や感想をフィードバックするためには、ツイッターのアカウントを取らねばならないのが、面倒だなぁ。

◆◆◆閑話休題◆◆◆

あと、weblioとは関係ないですが、普段の学習は、NHKの「ニュースで英会話」を使っています。それほど難易度の高い文ではないのと、慣れてきたので、一日に3日分やります(40分くらいかかる)。当日分と、前日分と、一週間前分で、これで3周するわけです。これで一つの文章を1週間で10回以上は反復できる。時事問題だけなので文章に偏りがあるのと、文法解説の薄味加減、単語帳機能の雑さ(確認に特化している)が難点ですが、1年くらいは続けてみようと思っています。

NHKの「ニュースで英会話」を始めたのは、今年の4月で、iknowの有料化を機に始めたら、慣れない内は手間を取られて、iknowは止めてしまいました。申し訳ない。iknowには2年以上、本当にお世話になりました。記憶が生乾きの時に反復する大切さをiknowには教わりました。

なんだか、文章が滅裂になって参りました。web教材に関しては、別に記事を起こす必要がありますね。英単語を覚えるコツを記事にまとめているのですが、ボツ原稿が膨大な量(綴り編と意味編と発音編;今回の記事も『意味編の一部』)になり、収拾がつかなくなってきました。おやすみなさい。