【4年後は無理だから、今、ワールドカップを見ておくべき、という悲しい気分になった】

夢も希望も、興味も愛想も、すっかり失せたのだが、それでも南アフリカワールドカップは見ておくべきだ、と強く思うようになった。なぜなら、この調子だと4年後は出られそうにないからだ。理由は2つ。

中国サッカーの台頭
アジア枠の削減

いつの間に、という感じなんだが、中国が強くなっている。2月の東アジア選手権では、日本韓国と互角以上に戦ったし、先日は親善試合とは言え、フランスにも勝ってしまった。これはもうマグレではないだろう。東アジア選手権はヨーロッパ組がいなかった、という言い訳が可能にしても、現時点でも北朝鮮と同等の力はあると思う。走力は2月の段階で、既に日本より上だった。

北朝鮮と韓国とオーストラリアに頑張ってもらって、アジア枠の削減を阻止してもらいたいが、北朝鮮は《ブラジル、ポルトガルコートジボワール》の「死のG組」なので日本以上に絶望的(先日日本が遊ばれたコートジボワールですら厳しい)。オーストラリアも、D組《ドイツ、セルビア、ガーナ》だからメンツ的に厳しい。韓国くらいしか16強を狙えそうなアジアのチームが無い。となると、韓国だけが16強に残った場合、枠は3.5→3.0 4.5→4.0に、韓国も敗退してアジア全滅となれば2.53.5くらいになるだろう。(6月15日修正;現在、アジア枠は4.5カ国でした。ニュージーランドを忘れていました、すみません

日本が国際レベルで戦えるのは、初戦の最初の70分だけだ。高地で体力勝負を打つしか手が無い悲しさ。打つ手があるとしたら、オランダ戦相手に勝ち目が無いんだから、第2戦はメンバーを全員入れ替えて、第3戦のデンマーク戦に向けて体力を温存することくらいだなぁ。特に負担の集中する中澤、闘莉王は最優先で休ませてやりたいんだが、岡田監督はしないと思う。今までの岡田監督を見る限り、DFの固定が最優先事項だったから。

希望はセットプレーくらい?高地は本田、低地は俊輔の落ちる球だな。あの2人、ほんと仲悪そう連携悪そうだしなぁ。


もう、びっくりするくらい、プラスの材料が無い。

日本は3試合の合計で2点取れれば、大大成功という感じだ。失点は、試合最後の10分で3失点してもおかしくない。ということは、最低8年は(下手すると何十年も)本気の世界レベルと対戦機会が無い、ということだから、やっぱり今回のワールドカップは、見るべき価値、希少価値が、あるのだろう。闘莉王と大久保の一発レッドが無いことを祈りつつ、見ることにしよう。